よくあるご質問

よくあるご質問

ブリッジと入れ歯ってどう違うんですか?

ブリッジは歯の無いところの両側の歯を削ってつないで固定して被せた物を言います。
入れ歯は通常取り外し式に作った物を言います。

前歯に金属を使った冠を入れたら歯肉がくろずみました。これは治るでしょうか?

金属による変色は入れ墨と一緒で治らないというのが通説です。
ただし、全ての人が黒ずむわけでもないので難しい問題です。
では、オールセラミックを使ったら変色しないかというと、冠はオールセラミックでも中に使用している土台が金属の場合には同様の症状が出る場合があります。

神経を取ったはずの歯が痛むのですがなぜでしょうか?

歯の構造は非常に複雑なので、神経を取ったはずの歯に神経が残っている場合があります。
また、神経をちゃんと取っても、歯の周囲の組織(歯周組織)の炎症が原因で痛みがでる場合があります。
「歯が浮いた感じがする」「咬むと痛む」「歯ぐきが腫れた」といった症状が出た場合にはこのような状態が考えられます。
厳密に言うと、この場合痛いのは歯周組織であって歯そのものでは無い、患者さんにとっては非常に区別の付きにくい症状なのですね。

治療した歯はどの位長持ちするんですか?

被せたり詰めた物を「物」としてとらえるとどの位長保ちするかは気になるところです。
一般的に自費診療は10年をめどと考えています。
しかし通常6年間がめどとされている車もメンテナンスを怠れば数年でトラブルこともあれば10年保つこともあります。
そういう意味では歯の治療もメンテナンス次第とも言えますが、相当年数保たなければならないと思います。
しかし被せたり詰めた物を、失われた機能が回復された体の一部ととらえると話は違います。
その治療により得られる回復度が大きければ、長い年数保たなくてもその治療が意味を持つ場合が有ります。
たとえば要抜歯の歯があり、それを抜くことによる不都合が予想される場合には数年しか保たないかもしれないと言うことを念頭において無理に残して被せることもあり得るということです。
他の例にたとえると、事故で足1本切断するかしないかと言う怪我を負った場合、わずかの望みをかけて「切断しない」と言う治療法を願うのは普通でしょう。たとえ、麻痺や運動障害が残ったとしても・・・。

タバコは歯に悪いって聞いたんですが、本当ですか?

タバコは歯周疾患やメラニン色素沈着症などにとって、決して良いものでは無いと言われています。タバコの害はその他にも沢山考えられます。禁煙なさることをお勧めします。

ムシ歯を治療してもらった歯がしみるのですが、もう一度治療した方がよいでしょうか。

ムシ歯の治療をしたにもかかわらず歯がしみるということは、次のことが考えられます。
第一に、ムシ歯が進行していて、かなり歯髄に近いところまでいっている場合。
第二に歯の治療時の熱や振動の刺激。修復材料として、特に金属製の物を使用したような場合の熱伝導によるものがあります。
そのほか第三としては、これは歯の治療と直接は関係ありませんが、歯肉の退縮などによって歯根露出によるものがあります。
いずれにしてもご質問のような歯髄の保存治療(歯髄を取ることなく生活したまま残す治療法)を行ったような場合、治療中の機械的刺激、歯髄保存のために使用する薬剤の刺激などによって、治療後もしばらく痛みが取れなかったり、冷たい物、熱い物がしみたりすることがありますが、心配いりません。
しかしあまり長く一ヶ月以上も過ぎてまだ違和感があったり、痛みとか、しみるのが残っているような場合は、もう一度、歯科医院に行って相談した方がよいと思います。

なぜ、歯の寿命は短いのですか。

日本人の平均寿命は飛躍的に伸びていますが、老後を営むのに最も基本的な行為である、ものを食べる、人と対話するということに関して、自分自身の歯がいかに大切であるかということに多くの人々は興味を示しませんでした。
その結果、一度抜かれてしまうと、二度と生えることのない大切な自分の歯を、簡単に失ってしまうことが多かったわけです。
最近の統計では、60才を過ぎると自分の歯の約半数は失われています。一番寿命が長いとされている犬歯で約60年。一番短い奥歯では約40年です。
人の平均寿命に比べて40年も歯の寿命が短いわけですが、なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
それは、歯の抜ける原因について、多くの人が関心を払わなかったためではないかと思います。歯の抜ける原因の約80%はムシ歯と歯周病で、高齢化社会とともに、歯周病で歯の抜ける割合も大幅に増え続けています。
従って、ムシ歯と歯周病を治すことによって自分の歯の残る割合は飛躍的に増えることになります。
幸い、ムシ歯も歯周病も治療法の進歩により、早期に処置をすれば、ほとんどの歯が健康に近い状態に戻ります「8020」運動といって80才で二十本の歯を残そうという運動を展開しています。
一日も早く、この運動が定着し、みんなで快適な老後を送りたいものです。

どんな歯ブラシを買えばよいでしょうか?

この歯ブラシなら「100%だれでも使いやすい」という歯ブラシありません。口や歯の状態は千差万別でみなさん違うからです。
また、みなさん磨き方も人によって違ってきます。そこで、学者や、歯ブラシ会社の研究所ではいろいろな想定のもとに磨きやすく、汚れのよくとれる歯ブラシを開発しています。
従って、いろいろな多くの種類の歯ブラシが販売されるわけですが、一般的な選択方法としては、次のようなことが考えられます。

  • 毛の硬さは普通と表示されている
  • 植毛部分は三センチ前後がよい
  • 柄は単純な形をしていて持ちやすい
  • 毛はあまり密集していない
普通の歯並びで、普通に磨いている人ならば、この四つの条件を満たしていれば間違いはないと思います。
歯周病で、歯肉から出血するような人は毛の硬さや、磨き方も工夫しなければなりませんが、自分では分からないので、歯科医院に行って相談して下さい。

義歯を快適に使うため注意すべき点を教えてください。

義歯を快適に使うため注意すべき点を教えてください。 義歯には残存歯が全くない総義歯と、まだ残っている局部床義歯の二種類があります。局部床義歯の場合は、残存歯の喪失を防ぐために歯の周囲の清掃に留意します。
特に、義歯を維持するためにクラスプ(鉤)がかけてある歯は不潔になりやすく、注意が必要です。
また、一度に広範囲の義歯を装着された時にはかなりの違和感があります。義歯のない状態で、習慣的に会得した噛み合わせや発音のための運動を、義歯の入った環境に適応させるには、咬み方や、口の開け閉め、また舌の動きや頬の動かし方の学習に時間がかかり、義歯になれるまでに約一か月くらいを要します。
この間は硬い物や、食べにくい物を避け、軟らかく、食べやすい物を選んで食べるとよいでしょう。義歯では、装着時点から自分に最もよく合うものになるまでのリハビリの期間が大切です。
違和感が強くて慣れにくい時も、当たりが強すぎる場含にも、通院して正しく症状を訴え、歯科医とともに根気よく努力されれば、必ず快適な義歯となります。
また、義歯に慣れてしまうと、不適合がかなり進行しても気がつかない場合が多いようです。
半年に一度は通院し、周りの組織が破壊される前に治療するように気をつけて下さい。

親知らずの歯の周りがよく腫れます。

親知らず(智歯)は、歯ブラシの届きにくい最後方に生えてきます。また、生える方向も横に生えてきたり、完全に生えないで、歯の一部だけしか見えない場合もあります。
このような悪い環境にある親知らずには食べかすや歯垢がたまりやすく、時として炎症(智歯周囲炎)を引き起こします。
炎症はうがいや注意深く歯ブラシで、歯の表面の食べかすや歯垢を取ると軽減しますが、深いところの炎症は、引き続き残り、表面の環境が悪くなれば再度広がり、より大きな炎症を引き起こし、再発を繰り返します。
このような繰り返しで、さらに炎症は深さを増し、下の親知らずであればノドの方が痛くなったり、上の親知らずであればほっぺたが腫れたりします。
また同時に炎症だけではなく、ムシ歯になりやすく、親知らずのムシ歯だけにとどまらず、その前の健康な歯(第2大臼歯)までもムシ歯になることがあります。
これらのことから、親知らずが原因で炎症を起こしている場合は早く抜歯することをお勧めします。

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