NHKのトリセツショ-「命を守る口腔環境改善術」
先日、NHKのトリセツショ-という番組が放送されましたが、ご覧になられましたでしょうか?
その番組内では、歯周病(番組内では口腔内フロ-ラ、口腔内環境という言葉を使用していました)と全身疾患との関連が強く関係あると伝えておりました。番組内では、歯周病菌と虫歯菌がどのように全身に悪影響を及ぼしているのかをわかりやすく解説しておりました。対策としては、家庭での充分なブラッシングと、普段の歯みがきではとることができない歯石を除去するために、歯科医院でプロフェッショナルな歯石除去を定期的を受けることを推奨していました。確かにこれらの対策は健康な方にはこれだけでも充分なのかもしれません。
しかしながら、糖尿病などの基礎疾患に罹患されている方には、NHKで推奨されたやり方だけでは危険を伴う場合があります。献血をされた方はご存じかもしれませんが、3日以内に歯科医院で歯石除去をされた方は、献血はできないことをご存じでしょうか? 日本献血センタ-のホ-ムペ-ジにも記載あります(https://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_09/)。「歯石除去をすると献血できない」これはどういったことを意味すると思いますか?
出血を伴う歯石の除去すると、悪玉菌が血管内に侵入してしまうからなのです。もちろん、基礎疾患のない健康な方は心配ないかもしれません。
では、どうすれば上記の心配も考え、安全で効率的に悪玉菌を除去することができるのか?特に糖尿病、循環器系疾患や脳梗塞などの様々な全身疾患に罹患されている方々に対して。その答えは歯周内科治療を受けていただく事だと考えております(ただしNHKの番組内では歯周内科治療という言葉はでてきませんが)。また、なかなか改善しない歯周病にお困りの方、ぜひ一度、NHKのトリセツショ-の配信(ttps://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025012329983)をご覧いただき、歯周病菌と全身疾患とがいかに密接に関わり合っているのかを理解していただき、歯周内科治療をご検討ください。またいろいろご質問やご興味あられるかた、ご遠慮なくぜひご相談ください。
当院でも糖尿病の患者さんで劇的に改善されたかたもすでに数名いらっっしゃいます。
みなさんもご自身の口腔環境を整えられて、健康寿命を延ばしましょう